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【活動報告】海の森づくり体験教室を開催しました

【活動報告】海の森づくり体験教室を開催しました

 10月16日(金)、積丹町まちづくり活動支援事業の一環で、町内外を対象にした「海の森づくり体験教室」を開催しました。本プログラムは、海の豊かさを支える「藻場(海藻が繁茂し、さまざまないきもののすみかとなる場所)」について学び、実際に海の環境を守る活動につなげる活動です。

 今回の体験教室では、前半に海の森づくりについて生態学・科学的な視点から学び、後半は、町内漁業者とともに、ウニ殻肥料づくりに挑戦しました。

海の森づくりを、生態・科学の視点から学ぶ

 前半の座学では、藻場の役割や海藻といきもののつながり、海の森づくりが必要とされる背景について学びました。
 海藻は、魚などのいきものにとって大切なすみかや餌場となります。一方で、海藻が減少し、藻場が失われてしまう「磯焼け」は、海の環境や水産業にも関わる課題です。
 海の森を守り、育てていくためには、海の中で何が起きているのかを知り、その背景にある自然の仕組みを理解することが欠かせません。海藻といきものの関係や、藻場を取り巻く環境について学びながら、海の森づくりの必要性を参加者とともに考えました。

漁業者と一緒に、ウニ殻肥料づくりに挑戦!

 後半は、海の森づくりに取り組む漁業者から、ウニ殻を活用した取り組みについてレクチャーを受け、実際にウニ殻肥料づくりに挑戦しました。

今回つくった肥料は、今年度の冬に実際に海中へ投下され、藻場の再生に向けた活動に活用される予定です。体験教室での学びや実践が、実際の海の森づくりへとつながっていきます。

積丹の漁業者が積み重ねてきた、海の森づくり

 積丹町では、漁業者を中心に、藻場の再生に向けた取り組みが長年続けられています。海藻を食べるウニの密度管理や、コンブの胞子を供給する母藻の設置、ウニ殻を活用した施肥材の海中投入など、さまざまな方法を組み合わせながら、海の森を育てる活動に取り組んできました。
 こうした活動の成果として、2023年度には1.45ヘクタールのコンブ群落が再生。再生した藻場ではウニの身入りの向上も確認され、海の環境を守ることが水産業にもつながることが示されています。
 また、ウニ殻を活用した資源循環の取り組みは、環境保全と水産業を両立させる実践として評価され、全国青年・女性漁業者交流大会での農林水産大臣賞なども受賞しています。

 海の環境は、自然の変化やさまざまな条件によって変わります。そうした中で、地域の海の状況を見ながら工夫を重ね、活動を続けてきた漁業者の経験や知恵は、積丹の海を守り、次の世代へつないでいくうえで大切な財産です。今回の体験教室では、そうした現場での実践に触れながら、海の森づくりについて学ぶ機会となりました。

これからに向けて

 海の森づくりは、海の生態系を守るだけでなく、地域の水産業や、そこで暮らす人々の営みを支えることにもつながっています。
 今回つくったウニ殻肥料は、今年度の冬に海中へ投下され、次年度のウニの生産に向けた海づくりに活用される予定です。海の環境を守る取り組みが、地域の水産業を支えることにもつながっています。
 海の仕組みを学び、地域で活動する漁業者の経験や知恵に触れ、実際に手を動かして海の森づくりに関わった今回の体験教室が、積丹の海の豊かさや、それを守る人たちの取り組みについて知るきっかけになればうれしく思います。

 ご参加いただいた皆さま、そして開催にご協力いただいた皆さま、ありがとうございました!

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